画用紙背景のアダラート

アダラートは冠動脈に影響を与える作用を持つ

アダラートはカルシウム拮抗薬と呼ばれる種類の薬です。古くから高血圧症の治療薬として広く使用されていました。昔はアダラートカプセルという商品が使用されていましたが、これは1日3回の服用が必要となります。高血圧症の治療では長期間継続的に服用することが必要となるので、この製剤ではノンコンプライアンス(飲み忘れ等)の問題が起こりやすく、期待した治療効果が得られない場合が多々ありました。そこでアダラートの改良が行われ、徐放性製剤が開発されました。アダラートL錠は1日2回の服用で済むようになり患者の負担は軽減されました。そしてさらにアダラートCR錠が開発され、これは1日1回の服用で済むようになりました。
アダラートなどのカルシウム拮抗薬は血管平滑筋に存在するカルシウムチャネルを阻害することによって血管を拡張させ、血圧を下げる効果があり、高血圧症の治療に用いられてきましたが、その他にも冠動脈の平滑筋にも同様に作用して冠動脈を拡張させます。こういった作用があることから、狭心症や心筋梗塞の予防のために使用されることがあります。高血圧症に用いられる場合にはアダラートCR錠では1回20~40mgを1日1回服用することとされていますが、狭心症の治療に用いる場合には1回40mgを1日1回服用することとされています。よって高血圧症よりも用量の設定が若干多めになっているのが特徴です。
アダラートは副作用としては頭痛、顔面紅潮、めまいなどが主に起こりやすいです。またCYP3A4によって代謝を受けるため他の薬剤との飲み合わせが問題となることがあります。服用する場合にはかかりつけ医の指導の下に服用するようにしましょう。

アダラートの開発経緯と種類の違い

アダラートはカルシウム拮抗薬の代表的存在です。カルシウム拮抗薬は血管平滑筋のカルシウムチャネルの働きを阻害することで血管平滑筋を弛緩させ、結果として血管が拡張します。この効果を利用して高血圧症の治療、そして狭心症の治療に応用されています。アダラートはカルシウム拮抗薬の中でも昔からある歴史のある薬です。アダラートが発売された当初にはアダラートカプセルという商品のみ販売されていました。しかしこの薬は1日3回の服用が必要でした。高血圧症の血圧管理は継続的に行われるもので、1日3回服用するタイプのものは飲み忘れなどコンプライアンスに悪影響をもたらす恐れがありました。そこでより継続的に服用しやすい商品とするため製剤的工夫が施されていきました。まずカプセル剤を徐放性の錠剤とするようになりました。そうして生まれたのがアダラートL錠です。カプセルでは1日3回の服用が必要でしたが、アダラートL錠は徐々に薬が体内に吸収されるように設計されているため、1日2回の服用で済むようになりました。またカプセルより飲みやすい錠剤タイプにすることで嚥下の困難な方にもより優しい商品となりました。このようにしてL錠はコンプライアンスの向上に貢献したのです。しかし、より服用回数の少なくて済む商品の開発が行われました。そうして生まれたのがアダラートCR錠です。このCR錠はL錠よりさらに服用回数が少なくて済み、1日1回の服用で1日効果が持続する薬となりました。このようにしてアダラートはより服用しやすい形に変化していきました。こういった理由から、発売から長い年月が経過した現在でもこの薬は広く臨床の場で使用されているのです。

アダラートの成分が配合された他のお薬

アダラートの主成分はニフェジピンです。高血圧治療薬のなかではカルシウム拮抗薬に分類されます。カルシウムが血液中にはいってくると、血管にはカルシウムと結合する受容体があり、この受容体がカルシウムと結びつくと血管が収縮して血圧があがります。この受容体にカルシウムが結合しないようにすることで血圧を下げる作用のある薬がアダラートです。また、高血圧治療薬以外にも、血管を広げる作用から狭心症の治療薬としても使われる薬です。アダラートには血管を広げる作用があるため、副作用として顔面紅潮、頭痛などの副作用がありますが、その副作用を出にくくしたのがアダラートL、アダラートCRです。特にアダラートCRは効果が24時間持続するため、1日1回の服用ですむようになりました。アダラートはジェネリック医薬品が出ています。薬価はジェネリック医薬品は1/2から1/3程度なので、かなり薬代を安くすることができます。各社販売されており、それぞれの会社で販売している薬名が違いますが、だいたい成分名のニフェジピンとして発売されています。採用している会社は、それぞれの病院や調剤薬局にまかされているため、販売会社が統一されていることはありませんが、どの会社でも薬の効果に差はありません。ジェネリック医薬品と聞くと安全性はどうなのか、不安に思う人もいると思います。しかし、成分の有効性の試験はきちんとしていますし、安心して服用できる薬です。ジェネリック医薬品は開発費に費用をかけなかった分、薬価を抑えることができるので、安全で、安価な薬を提供できるのです。ジェネリック医薬品を服用するかどうかは患者自身が選択することができますので、医師や薬剤師に疑問なところはどんどん聞いて、自分で服用する薬を選択しましょう。

■アダラート以外の高血圧症治療薬には降圧以外に使われるものもあります
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